東京空手倶楽部は、国内1,350支部、海外250支部、会員数185万人を擁する全日本空手道連盟和道会の正規加盟団体です。柔術(神道揚心流)の影響が色濃い流派であり、「捌き」「流し」「押し」「引き」「入り身」「転身」などの技法が見られるのが特徴。日本人の知恵を結集したその身体操作の技法により、高齢者から小さな子供まで安全に稽古に参加していただくことができます。

TOPICS倶楽部の話題や最新情報

2023.12.29
研究論文 〜菅谷 主任指導員より〜

当会主任指導員である菅谷麻衣さんからこの度、「空手の稽古を継続させる心理的動機づけ要因に関する研究」の論文が発表されました。
ご本人からのコメントを以下に掲載しますので是非ご覧ください。

東京空手倶楽部一般部会員の皆さまへ

昨年、データ収集にご協力いただきました「空手修行のモチベーション」に関する研究論文を、遅ればせながら今月出版することができました。
大変貴重なデータを頂きまして、本当にありがとうございました。
私の夢である、空手を科学する研究者に一歩近づくことができました。

出版した論文を共有させていただきますが、長文ですので以下に要約(発見)を書かせていただきました。
ご質問等ございましたらご連絡ください。

DOI: https://doi.org/10.51064/jkshs.57.1_1

要約と発見:
「なぜ空手を修行するのか?」という空手の動機づけ(モチベーション)の研究を行い、他の研究結果と比較しました。
①日本(菅谷)と②ドイツの空手家(Meyer)、③日本の柔道家(佐々木ら・射手矢ら)を対象にした研究を比較したところ、ほとんど同じようなモチベーションで空手、柔道を行っていることが分かりました。
しかし1つだけ、空手家にはあって柔道家にはない修行のモチベーションのカテゴリーが見つかりました。それは「心身の感覚」です。
「心身の感覚」とは、例えば「集中している感覚」や、「フロー状態のような感覚」、「カタルシス(魂の浄化)の感覚」などです。つまり、我々は時間を忘れて稽古に没頭している時に、その心理的状態を認知・感知しており、その感覚自体が空手修行のモチベーションになっていることが分かりました。これは柔道家の修行へのモチベーションには含まれていないものです。
考察では、この違いが見られた理由として空手の形の特性を説明しています。空手以外の武道である、柔道・剣道・相撲の形は、空手で言うところの「基本組手」のように2人で行います。そのため、意識が外(相手)へと向いてしまい、自身の心へ意識が向きにくく、形の最中に「心身の感覚」を得られにくいのではないかと推測されます。

空手の特徴を裏付けるような結果を得ることができ、大変嬉しく思います。
今後はこの研究結果を基に、もう少し規模の大きな研究を行う予定です。
もし宜しければ、また研究に協力して頂けますと大変、幸甚です。

改めまして、この度は研究にご協力いただき、誠にありがとうございました。

菅谷 麻衣 
修士(理学)
東京空手倶楽部 主任指導員

2023.12.02
ご挨拶 〜著書発刊に際して〜

この度、縁あってチャンプ社様からのお勧めもあり、私としては初めての著書を発刊していただけることになりました。

体育大学入学と同時に空手修行に身を投じて以来40有余年、始めは肉体的な強さの追求を目指していたものの、体育大学で身体操作の理に触れることで目覚めた、身体操作を科学する心が今の私の空手指導の原点となっています。

指導者となって以来、常に追求し続けてきた、修行する人すべてが気持ちよく楽しく一生続けたいと思う空手の練習法。 その身体操作の肝となる動作と理念を皆様にわかりやすい言葉で文章を綴ってみました。

また有料サイトの武道動画コンテンツとリンクさせることで、連続写真も解説がよりわかりやすくなっています。

タイトルこそビギナー向けのような感も否めませんが、本書を何度も読み返していただくことで空手の概念を深く理解していただけるものと確信しています。

東京空手倶楽部の空手練習は競技を包括するだけでなく、一人一人の修行者の人生を明るく健やかに過ごしていただくための最大の方法の一つになるべく常に進化を続けていきます。

東京空手倶楽部教典?の第一巻として全会員及び当会ホームページ閲覧者の皆様にぜひとも購読をお勧めいたします。

東京空手倶楽部
師範 瀧川英治

2023.11.03
JKFan 12月号

10月23日発売の空手道マガジン月刊JKFan12月号にて、【寄稿】東京空手倶楽部スリランカ渡航記と題し、当会が8月に開催したスリランカ遠征の内容が掲載されております。ぜひ書店やオンラインサイトからご購読ください。

UPDATE更新情報

令和6年度第1期の会費案内を掲載しました。期日までにご対応をお願い致します。次回は年間登録料も合算されますので、金額にご注意ください。

会費袋を希望の方はお手数をおかけしますが事務局までご連絡ください。

出席カードの活用時よりご連絡しておりますように、下足袋の持参をお願いしております。稽古場所によっては、公共施設の体育館や道場内に下足置き場があるため、靴に付着している砂や土、泥などが稽古場に散乱してしまうことがあります。特に最近下足袋の持参忘れが多いため、保護者の皆様並びに会員本人が持ち物として今一度確認するように、ご理解とご協力のほどよろしくお願い致します。

Googleメールをご利用中の会員におきまして、ただいま事務局側のシステムに不具合があり、Googleメール宛への返信が届かない状態となっております。ご迷惑をおかけしますが、別の手段を用いてご連絡を取っていただきますようお願い致します。復旧次第改めてお知らせいたします。

CLASS各クラスの紹介

幼児部・児童部・親子空手・一般部の4クラスに分かれております。それぞれのクラスには、練習する頻度や利用するコンテンツの内容・種類に応じて、複数の詳細コースを設けております。上達したい意欲や年齢・レベルに合わせてお好きなコースをお選びいただき、稽古に取り組むことができます。

詳細は上記の各バナーをタップしていただくか、メインメニュー内の電話や問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。見学予約・体験も随時受け付けております。

一部のコースでは2021年東京オリンピック正式種目採用を受けて、オリンピック優勝へ向けた幼児・低学年児童からの選手育成コースも開設しております。(詳細はお問い合わせください)

東京空手倶楽部では全てのコースで脳科学理論を稽古に取り入れることで、オリジナリティ溢れる練習メニューを提供しています。
この画期的な稽古を通じて認知機能や運動機能が向上するのはもちろんのこと、注意力が高まる・判断力が早くなるなどの脳機能の向上と共に、不安感・疲労感・抗うつ感が低下するなど、心理面における効果も期待できます。

PREVENTION感染症対策について

東京空手倶楽部では、指導員・会員が一丸となって感染症対策に取組み、3密(密閉・密集・密接)およびクラスター感染の回避防止に努めております。

稽古前後に手指の消毒をします
着替えも極力自宅で実施するよう呼びかけ
滞在時間・感染リスクが少しでも
低減するような工夫をしております

業務用空調換気システムエアコン導入
広い道場の室内も強力に換気して
密閉状態をしっかり回避します

消毒液と掃除機
毎回稽古後に清掃・消毒を実施し
清潔な稽古場の維持に努めております

ONLINEWEBコンテンツ×空手稽古

東京空手倶楽部は、通常の集合型稽古(常設道場や公共施設の稽古場所に指導員・会員が集合し、集団で一斉に稽古する形式)に加えて、インターネットを活用したさまざまな形式のWEBコンテンツをご自宅などからご利用いただけるよう、オンラインによる空手稽古の体制も整えております。

WEBコンテンツの紹介

当会が会員限定に配信している練習動画を閲覧しながら、お好きな時間にお好きな場所で稽古に取り組むことができます。

ご自宅などで練習動画を撮影し、先生と添削のやり取りをします。自身の課題点に焦点を当て、集中した稽古ができます。

TV会議システムを応用し、ご自宅などからリアルタイムで個別指導を受けることができます。(予約制の限定コンテンツとなります)

SDGsホームページができること

東京空手倶楽部のホームページは、WEBサイトの設計・制作・運営・管理の側面から、持続可能な開発目標(SDGs)を支援し、その取り組みを積極的に考えております。