GREETING代表の挨拶

空手道修行に身を投じること30数年間になりますが、まだまだ道半ばにある中で、平成12年より都心の千代田、中央区にお住まいの皆様のご子弟をお預かりし指導させていただく機会を得ましたことは、この上ない幸運と深く感謝しています。
皆様もご存じの通り空手道は世界中の人々に、その技術と精神が高く評価され、一部では競技としての盛り上がりも見せ、2020年東京オリンピックの正式種目に採用されたワールドワイドな正に平和を実現するスポーツですが、元来、日本固有の伝統文化である武道を代表するものの一つです。
(下記「空手道とkarate」を参照ください。)
近年、空手道には多くの子供たちが幼少より親しむ機会が増えましたことは、先人たちの努力による合理的な稽古体系が礼節の習得や心身の健全な育成に大きな効果を発揮するものと皆様から良く評価していただいている賜物と考えます。
当会ではこれまで先人達が確立された空手道の稽古体系に加え、安全第一を最優先に子供たちの身体能力の開発向上を目指し、独自にアレンジした効果的なノウハウを培ってまいりました。
世界大会等でも活躍する選手も輩出し、アスリートの要望に応じたストレングスの高いトレーニングプログラムも提供し、未来のトップアスリート養成には力を注いでおりますが、ともすれば運動不足に陥りがちで日々身体を伸び伸びと動かす機会に恵まれない、都心の子供たちや社会人の効果的なトレーニング方法の一環として空手道の身体操作は最適と考え、その身体技術習得法を実践指導させていただいています。
そして空手道技術習得に至るまでのプロセスで得られる最大の利点は、集中力や想像力を大きく育むことで、学習能力をも大きく向上させるものであるとの結論に至りました。
当会の目指すところは真の文武両道を身に付け知識を善用できる知恵と実行力を兼ね備えたバランス感覚豊かな地球人の育成です。
お預かりさせていただいた皆様の大切なご子弟を責任持って育成させていただけることを切に願っております。

日本伝統文化の一つともいえる武道の空手道は、琉球国時代より熟成されてきた、当時の沖縄地方独特の体術が日本の剣術や柔術の理合を取り入れ完成されたものです。
日本の技芸には、その名前の後に道(どう)とつくものが多くみられますが、これは技を錬磨・習得する過程において心も同時に磨くことを意味し、技芸修行最大の目的とするものです。
沖縄唐手(とうで)術として東京で開催された体育博覧会にて紹介された、剣術や柔術とはまったく異なる動きをする空手道は当時の大学生たちの心を大きく動かしました。
そして間もなく各大学に空手部が誕生し、卒業した学生たちによって日本各地のみならず、世界各国に広がりを見せ、現在では世界192の国と地域、約1億ともいわれる愛好者を持つまでに至りました。
世界各国、特に西欧諸国の人々においては、その長い手足を変幻自在に操ることで、自分の身を守ることができる空手道は、男性に比し体力的に弱い女性でも身に着けることができる護身術としても受け入れられましたので、日本国内に先駆け多くの女性空手道修行者を産むことになります。
東京で初めて紹介された当時の空手道は独り稽古を行う手段である”形(かた)”の徹底的な錬磨で、自己と対峙し強い精神力を養成することこそが空手道修行の最大の目的であり、現在でも多くの空手家が日々、形(かた)の鍛錬に明け暮れています。
同時に若い学生たちは好奇心旺盛ですから、空手道の技の威力を試してみたいという気持ちが芽生えてきます。
突き蹴りの技の威力や錬磨した肉体の強靭さをアピールするために、空手道修行の本道からは少し外れたともいえる、試し割り等を行ったことで世間の人たちを、空手道と聞くと瓦や板を割ることと勘違いさせてしまったことは否めません。 また、学生たちは実際に相手と対峙する組手を試合化する模索を始めますが、殺傷力の強い技の応酬を行えば、技の試し合いではなく傷つけ合いになり、本来の試合とならないことに気づきました。
そこで優秀な学生たちは強い突き蹴りを相手の身体の急所寸前で制御し合う試合方式を試行錯誤しながら考え出します。 この試合方式の採用、普及により空手道の試合が世界各国で開催され、ルールの研究、開発が進み、空手道は多くの人々から愛好される安全な競技スポーツの仲間入りを果たします。
競技スポーツの歴史は周知のごとく、欧米各国に一日の長があるわけですから、勝敗で優劣を競い、観衆に評価されることで成り立つスポーツ競技にすり合わせを行ってきた結果、日本伝統文化独自の精神は影を薄め、内面より具現化された技術や精神が求められた末に空手道の試合は、競技スポーツとして世界のKARATEとなり爆発的な拡がりを見せることになります。
しかし、研磨された強い技を制御し合うことを競うという、高い精神性が綿々と受け継がれていることで、KARATEは世界平和を実現する大きな可能性を秘めた、まさに平和の祭典にふさわしい競技と評価されました。
平和を希求してやまない日本国民の叡智の結集のもと、2020年に開催される東京オリンピックで採用された新種目ですから、その潜在能力を余すところなく世界に示してくれることでしょう。

倶楽部の特色(稽古について)

それぞれの武道には形が存在しますが、形の徹底的な練磨は空手道の大きな特徴の一つです。
武道にかぎらず日本の伝統文化は形を重んじます。形にはそれ以上もそれ以下もなく、ひたすら先人の残した形の中に自身を合わせることに意味があり、その過程の中で想像力と忍耐、そして応用、変化した高度な身体操作の技術を学び培います。その技術が一定レベルに備わった段階で初めて組手稽古という対人稽古を行います。
この対人稽古でもっとも重要なことは相手の人格を尊重することであり、形の練磨の中で培われた想像力と忍耐、高度な技術を持ってしか、相手と対峙することは許されません。高度な技術とはもちろん相手を制する技ですが、それは人や物を傷つけたり壊したりする能力ではなく、技をコントロールする能力のことをさし、その技術を競い合うことが組手稽古というものです。技をコントロールすることを前提に対人稽古を行うかぎり重大な事故や怪我などは起こりうるべくもなく、日本の文化の中で育まれ創造された空手道は現代社会に適応した武道と考えます。

プロフィール

瀧川 英治(たきがわ えいじ)

・大阪体育大学卒業
・和道会東京空手倶楽部 師範
・浮岳道心流深大寺空手の会 師範
・東京都認証NPO法人和道教育武道振興会専務理事
・文武くん空手道算数教室考案者
・全日本空手道連盟和道会空手道七段
・和道会、中央資格(昇段審査)審査員
・千代田区空手道連盟理事、選手強化部長
・日本体育協会公認空手道上級コーチ
・中学1級、高校2級保健体育教諭資格(私立高校に勤務経験有)
・大阪体育大学空手道部 総監督

現役時代は、重量級選手としてヨーロッパを中心に各国で歴戦。「重量級を制してこそ日本の空手」がモットー。現在は、東京空手倶楽部を主宰し初心者からトップアスリートまで幅広く指導にあたる。
「弱かった選手がウチにやってきて、強い選手をきりきり舞いさせる姿に指導者として最高の喜びを感じる」と言う。空手道雑誌などで連載執筆中。空手道を通して世情まで鋭く切り込む。